この夏休み期間に、東海シニア自然大学では二つの講座が開催されました。猛暑はシニアにはきついので、室内講座。
その一つは「自然工作入門」、講師は中津川で「くりくり工房」の主宰、NHK[おしゃれ工房]他に出演の栗谷本征二先生。「自然素材を使った楽しいクラフト」
イヤー、工作は不得意だし、熱田生涯学習センターに行くのも暑いし、お休みしようかなんて考えていたのですが、欠席の連絡も面倒だしと、当日になり暑いけど出かけたのです。
でも、先生はそんな私の心を読んだかは分かりませんが、講義と言うより、お話しがおもしろい!引き付けられる!!こういうのは楽しくなくてはいけません!とおっしゃって。
小学生の頃は、山間部の生家から、学校まで一時間半掛けて通ったので、自然といっぱい遊びながら過ごしてきたことが、今の自分が形成されたこと。一本の木を切ったら、枝も活用するクラフト作りを心がけていること等、ニュージーランドの材料を探しに行った旅行の事などあっという間の講義でした。
午後は作品作り、準備を万端、火傷などをしないように工夫がしてあり、まず素人は、先生の言うように順番に作ればいいのですって。良かった!安心だ~。でも、みんな上手。まあ何とかできました。
そんな中、私は思ったのです。
今の子どもたちは、育った環境の中できらりと光るものを自然中で見つけてくれるでしょうか?自分を形成してくれるものに出会えるのだろうか?簡単に欲しいものが手に入り、工夫して楽しいものに出会ってくれるだろうか?できれば時にはそんな環境に連れ出したいですね。
この講座を受けて、未来ある子どもたちが、栗谷本先生の目の輝きと同じくらいに将来なってほしいな。先生84歳。
もう一つは、「植物スケッチ」天白区在住の尾関ちづる先生。ちょっと私に似てる名前。
NHKの朝ドラ「らんまん」植物スケッチが出てきます。学研の植物図鑑を見たら花は写真が多いけど、植物はほぼスケッチ画でした。
観察した事を正確に描く。一番苦手。正確に、観たままではなく感性で絵を描きたい私には難しい。
それも講義はちょっとでデッサンの取り方のみ、点描で描きましょうって。1000枚描けば誰でも上手になりますとの説明。ハイ!と紙とボールペンを渡されて、断る間もなく、
えー⁉もう描くの??
実はこの日こそ休もうか迷ってたんです。1週間前から右手人差し指が炎症をお起していて、前日に切開手術で包帯ぐるぐる巻き状態。さすが痛みこそは少し楽になったけど、講義だけ聞くつもりだったのに。それも点描って一番やりたくない絵だし。知り合いが点描で絵を描いていて、展覧会によく行っていて、私には向いていない事を実感していたの、二重苦。
植物スケッチの他のメンバーの絵は、とても素晴らしく、観察力=スケッチ力 と納得!それに気づいた講座でした。私は包帯の手で何んとか描けましたが、まあまあかな。
不得意を克服してはいませんが、何とか楽しく終えました。
年を取ると、この不得意なことに挑戦することは、ほぼなくて新しい発見も少なく、自分のもしかしたら秘めたる力にも気づけず過ごしがちですが、それが老いを早める気もします。
未来ある子どもたちには、大好きをいっぱい見つけるために、不得意にも挑戦して、いろんな体験、発見をして、自分の秘めたる力に気づいてほしいです。