6月1,2日に、今年、4月に入学した「東海シニア自然大学」の行事の一泊二日の合宿でした。
始まったばかりの大学のメンバーと、交流を深めることが一つの目的の行事でした。メンバーは72人、36人の二つのグループをそれぞれ4つの班に分けての活動です。
私は花組B班、もう一つのグループは星組です。なんか、宝塚のような名前の老人会のような、でも少し向上心バリバリのメンバーの集まり。普段は、星組、花組は別日程の活動のため、お顔を合わせることは少ないんです。この合宿は星組、花組合同でバス2台で、おんたけ休暇村に出かけたのです。
出かけた日はお天気も良く、御岳湖も青い水をたたえていました。
名古屋市民おんたけ休暇村は、御岳山の4合半の位置にあり標高1350メートル、御岳山3067ⅿは2014年に大噴火して記憶も映像もまだまだ脳裏に焼き付いてますね。
バスから降り、清々しい山風、昼食の家から持ってきたおにぎりを食べ、いよいよ活動開始。
自然がいっぱいの自然観察クイズ。(1)100gのもの、(2)ツルツルしたもの、(3)30センチのもの、(4)いいにおいのもの、の4つを落ちているもので集めるゲーム。8人(一人脱落)で協力して探すゲーム。8人のああでもない、こうでもない、とのコミニュケーションを取りながら集めてたのですが、残念ながらブービー。
そして、次は班単位で山を歩きながら、木や草花につけてある名札、木や草の特徴当てクイズをしました。マイズルソウ、クリンソウ群生を初めて見ました。大木を観て、名前を付けてくださいクイズ。大きな木の枝が、左回りに手を広げるように伸びている木を見て、みんなで特徴を口々に言ったことから、B班の班長が「モンキーハッピーツリー」と命名。最高!!子どものようにみんなはしゃぎ、今まで何も知らなかった他人同士8人が盛り上がったのです。
夕食まではいいお天気でしたが、星空には出会えませんでした。次の日のお天気予報は雨。
朝、雨が強く降る音と共に目を覚ましたのです。今日は、外の活動は無理かなあ?カッパ着て活動かなあ?今日は薬草のフィールド活動、楽しみにしていました。だって、御岳山は百草丸ですもんね。御岳山は薬草の山、いろんな薬草に出会えるのを楽しみにしていました。ところが、大雨洪水警報発令、JRは午後から間引き運転を発表!!
花組B班には頼もしいメンバーがいて、その人のアドバイスで講座を急遽中止、急いでお昼のおにぎりお弁当が出来次第バスで帰ることになりました。バスで山から下りる時には、昨日見た沢は濁流の滝になり、御岳湖は泥色になり、19号線に下りることができましたが、19号線に沿って流れる犀川は、今まで見たことのない、テレビで見たことしかない川の姿、濁流でうねっているのを目の当たりにし、無事家に帰れるか不安になりました。
そして,恵那インターから高速に入り、バスの運転手さんはとても上手、名古屋に2時過ぎに到着できたのです。
名鉄電車は遅延もなく、豊明駅に無事到着。ところが迎えに来てくれた主人が一言,「家の辺りは避難命令が出て、近所の人は避難所に行ったぞ!」えっ!、やっと、無事家に帰ったのに。
結局、リュックを詰め直し避難所に行く準備をしたのですが、よく考えたら犬もいるし、そうだ2階へ避難もありだと気づき、停電になるかもしれないので、お風呂と夕飯を早めに済ませて、テレビの画面を見ていました。
ニュースで、私たちが中央道に入ったその一時間後に、19号線も中央道も通行止めになったと伝えていて、中止の判断が少し遅れていれば、私達は山に残されて、その日には帰れなくなっていたかもしれません。
そして、岡崎から参加した仲間は、無事名古屋までは帰れたけれど、JRはノロノロ運転で、5時半にやっと家についたとラインが届きました。確かに、岡崎、豊川、豊橋方面の豪雨はすごかったようでした。
自然を壊した私たち人類、自然に壊される時が来るかもしれないなんて、頭をかすめました。
そんな自然を知って、自然を守ろうという活動の一つが、実は、「東海シニア自然大学」の目的かもしれません。
一人の力は小さいけれど、どんなに自然が大切かを一人一人が知ることは、大きな力になるかもしれませんね。