全家研ポピー公認 23119
月刊ポピーは、全日本家庭教育研究会(全家研)が発行する家庭学習教材です。
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私のヒストリー

小学校を卒業する時、あなたの夢は何でしたか?
実は、小学校で英語学習がスタートした時の目標は、6年生の卒業時に「将来の夢を、英語で語る」だったんですよ。
でも、ちょっと、まず日本語で夢を語れる6年生がどれだけいるでしょう?自分のお子さんに聞いてみてください。
多分、夢を語れるのは一部のお子さんかと思います。なので、英語で語るなんて、夢の夢ですね。
あまり現状を知らないエライ人の夢だったんでしょう。

ところで、私の、小学校を卒業するころの夢は、困った人を助けるような仕事につきたいなあ、なんて、漠然と考えていましたね。
中学を卒業するころには、父親の商売の手助け、税務関係をしてあげようなんて、何となく考えて商業科に進んだんですね。
ところが、就職を考えた時、父親に税務関係を手伝うよって言ったら、お前に手伝ってもらうつもりはないと、残念な返事。
今考えると、経営状況を末っ子の私に知られたくなかったのか、自分の好きな道に進んでほしかったのか。

そして、OLになって会社の経理に配属されたんです。でもね、今の主人と同じ職場で仕事がしづらくなって2年で退職、市役所に勤めだしたんです。
市役所の仕事は、それはそれは、大きな会社の経理とは違って、生活密着型のお仕事、まさに人の役に立つ仕事なんですね。やっとここで、私の6年生の夢に近づいて来ています。
ところが、定年まで勤めようと思っていたんですが、長男が出産のアクシデントで障害が残ることがわかり、子育てのために私は退職したのです。
せっかくの、私の夢がまた遠のいてしまいました。

そんな中、私は今のお仕事に出会うことになったのです。「学研のおばちゃん」3人の子育てをしながらちょっとお仕事もするみたいに、私なりに楽しく頑張っていました。
そして今、私は40年も、地域密着型の教育の手助けをしています。「エドウケイション・ケア・スタッフ」教育の手当てのできるスタッフがいるポピーみどり支部としてお仕事を続けています。
70歳になった今、仕事内容は違っていても、誰かの役に立ちたい気持ち、小6の時に漠然と考えたことは、私の芯の部分だったんですね。

ぜひ、みなさんも、自分の夢を思い出しましょう。そして、未来あるお子さんの、夢を聞いてみてくださいね。

追伸

父親が40年前まで開いた西尾市のお店を、先日、高校の同級生と見に行ってみました。残念ながらお店の建物はなく駐車場に替わっていました。
父が連れて行ってくれた、おいしい中華そば屋さん、喫茶店、記憶をたどりながら歩いていたら、中華そば屋さんはなく、喫茶店はお店が大きくなって、まだありました。初めてレモンスカッシュを飲んだお店です。カウンターには80歳過ぎのお爺さんがコーヒーを入れてました。思い切って「○○店の娘です」っと言ったら、父と商店街の役で一緒に仕事をしたことがあると、懐かしくお話ししていただきました。なんと幸せな事でしょう。
父は、ミシンや編み機、毛糸を扱うお店で、時々、私は都会気分を味わいたくて店番に行ったり、編み物教室を開いていたので、先生に編み物を教えてもらったり、泊まりに行ったり、日常とは違う体験を楽しんでいました。
私がサマーヤーンで手あみのウエディングドレスをつくったのも、お父さんに喜んでもらうためだったんです。父の面影をたどれた小旅行でした。

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