小学校に入学する時、よく聞くのが、勉強は子どもがやる気になったら考えますって、言われる親御さんがおみえですけど、そうななかなか問屋がおろさないと思いませんか?
実は、子どもたちは、どの子もみんなもっと「できるようになりたい」「もっと、頑張りたい」と、思っています。
ところが、その“やる気”はなかなか長続きしません。それは、なぜでしょう。
”やる気“は何もしないで自然に湧いてくるものではありません。子供たちのやる気は、まわりの大人たちが育てていくものなのです。
子どもの“やる気(学習意欲)”は学校や友だち関係など、家庭外の環境に左右されることもありますが、そのほとんどは家庭の中でのことが大きく影響しているようです。
子ども自身が自律性を発揮できるような機会を生み出す子育ての積み重ねが(学習習慣の確立)、学習意欲を高め「親に言われなくても勉強する子」へとつながっていくのです。
子どもの”やる気“(学習意欲)”は、親のかかわりかた次第なのですね。
できる子の親がやっている3つの「自ら勉強する習慣がつく」こと
- 親が「学ぶ姿勢」の見本をみせる
読書をしたり、わからないことがあるとすぐ調べたり、子どもたちに普段から学習したりしている姿を見せることで、子どもに勉強に対する姿勢が身につき、学ぶことが日常の中で自然に溶け込んでいます。(面倒くさいって、言ってはいませんか?) - 学びの感動を、一緒に喜ぶ
「できたね!」「すごいね!」「がんばったね!」…わからないことがわかるようになった喜びや、新しいことを知った驚きや感動を、親子でいっしょに共有することで、学習の喜びや楽しさを実感し、”学びたい“という意欲がより高まっていきます。 - 自ら考え、行動させる言葉がけをする
「勉強しなさい!」は子どもを叱り、命令する言葉です。これを繰り返し言われれば、「やる気がなくなる」のも当然のことですから、子どもが自ら考え勉強に取り組むような、やる気の起こる言葉がけをしています。(毎日の勉強の中でのちょっとしたがんばりや、勉強に取り組み姿勢を認めて、ほめてあげることをしています)
【最近の脳科学の研究から】・・・やる気スイッチの存在がわかってきました。
「やる気スイッチ」は実際の脳の中に存在することがわかってきました。
“やる気”は、ヒトが持つ本能的な『快楽(喜び)』と密接に関係し、それを手に入れるために『行動』を促進します。その『行動』をON/OF切り替えるのが脳の中にある「やる気スイッチ」なのです。
勉強での快楽(喜び)に向かってスイッチON
- 「できるようになりたい」「すごい!と言われたい」「ほめられたい」などといった“承認欲求”
- 「有名校に進学したい」「将来の夢を実現したい」「ご褒美が欲しい」などといった“向社会的欲求”
- 「勉強がおもしろい」「理解したい」「もっと知りたい」などといった”知的好奇心“
そして、その『快楽(喜び)』を手に入れるために必要な『行動』が ”勉強“です。
“やる気(学習意欲)をそだてるためには、勉強から得られる『快楽(ほめられたい)/夢を実現したい/もっと知りたいなどの喜びを』を刺激して、『やる気スイッチ』をONにしてあげることです。
決してやってはいけないのは、「勉強しなさい!」という言葉がけと、『やる気スイッチ』をOFFにする「わからない」「できない」「続かない」という思いをさせないことです。
やる気が出るように”励ます“ 「わからないを」を”解決する“ じょうずに”ほめる(評価する)“
それには、安心・信頼できる勉強法(学習環境)と、親のちょっとした心づかいが必要になります。
私たちは、子どもたちのやる気のスイッチを押せる大人を目指しましょう。
*参考資料・JPN「小学生のじょうずな勉強術」から一部抜粋