今、まさしく学校教育で求められている「生きる力」のことなんですね。
学習指導要領でも重視 “将来の成功” を左右するのが。「非認知脳力」なんですね。小学校から高校までの教育のポイントとなっています。
未来ある子どもたちが、変化の多いこれからの時代を力強く生き抜いていくために必要にな力を培えるように、指導が始まっています。
非認知能力とは、テストや試験などでは “測ることのができない脳力”ということです。
具体的には、「生活習慣/学習習慣/学びに向かう力/意欲/モチベーション/好奇心/集中力/判断力/他者と協働する力/計画性/思いを伝える力(表現力)/思いやり優しさ/誠実さ/自己肯定感/自己主張/自己抑制(自制心)/がんばる力/やりぬく力/忍耐力/ねばり強さ/ 等、政府や文部科学省などの文書をはじめ、内外の研究者や専門家たちの文書の中に登場する「非認知能力」の具体的内容です。
日本では、今まで『見える学力、見えない学力(岸本裕史著)』や『EQ:こころの知能指数(ダニエル・ゴーマン著)で話題になったことがありますが、ご存じでしたか?
現学習指導要領では、知識偏重の学力評価から、非認知能力について明記され、小学校から高校までの学校教育をとおしてその育成に積極的に取り組んでいくことになっています。
中央審議会は、子どもたちの、「ねばり強さ」と「学習法改善の姿勢」をもとに『主体的に学習に取り組む態度』を評価することに決めました。
「ねばり強く学習に取り組めているか」、「自ら学習方法を見直し、改善できているか」を評価基準として、子どもたちのノートや提出物、授業中の発言内容、自己評価などから、評価、判定、判断するということです。
“ねばり強さ”や“学びに向かう力”といった非認知能力が実際に学校の成績や入試などに活用されていくのです。
そして、社会的に成功するためにも最も必要な要素は、「才能やIQや学歴ではなく、“やり抜く力”(グリット)である」というグリット理論が世界で大きな反響を呼んでいます。ペリー就学前プロジェクトに関与し、ノーベル賞受賞者でもあるジェームズ・ヘックマンは「読み書きや算数やIQといった認知能力を向上させる教育よりも、その子が感じ、考え、行動するパターンの土台なる非認知能力を育むことに力が注がれるべきだ」と、非認知能力の重要性を説いています。
日本財団の調査分析も、非認知能力が子どもたちの学力を大きく左右要因であることを指摘しています。
未来あるこどもたちの 非認知能力は、家庭でこそ育っていきます。今こそ、家庭の教育力を高めていきましょう。
次回には、非認知能力を伸ばすにはどうしたらいいのかをお伝えしますね。
*参考資料 ジェーピーエヌ教育通信vol,14