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新しい学びのスタイルと読解力・思考力

2021年4月23日

日頃、お仕事をしてくれているスタッフに感謝の思いと、新しい教育情報のを知っていただくことで、先日、みどり支部では表題のテーマで教育講演会を開催いたしました。

講師は、全家研ポピー本部教育対話主事 村田稔子先生(元京都市立久我の杜小学校校長)です。

内容は、その時、先生がご用意された資料と、わたくしの独自の感性でお伝えしますね。

今まさに、学校ではGIGAスクール構想で、新しい学びの形として、端末が子どもたちに配布されています。ただ、一部の地域では遅れているようで、孫の通う名古屋市の小学校は2学期末までの配布予定だそうです。

わたくしたち世代と違って、生まれた時からスマホがある環境の中で育つ、未来ある子どもたちの、読解力や思考力の力は培えていけるのかなあと、不安を感じているのは、私だけでしょうか?

便利さ上に、家庭での会話量がどうでしょうか?

昨年のコロナで休校になった時、一日、テレビ、スマホ、パソコンを見ていた時間は勉強タイムを除き(7歳~17歳2391人インターネット調査の結果)小学生の半数以上のこどもは2時間以上、中高生の平均では約半数のこどもが4時間以上スクリーンタイムだったようです。まあ、この時期、仕方ないこととも思えますが、どう感じますか?

全家研本部教育対話主事 村田稔子先生

次に、勉強時間と、スマホの使用時間と、学力の関係について、印象に残ったのは「携帯や、スマホを長時間使用すると、いくら勉強しても成績が下がる」という調査結果です。やはり、スマホもゲームもパソコンも、使うのはどんなに長くても一日一時間以内に抑えるべきとのことでした。一時間以内に抑えている子どもさんの学力は高い傾向にあるようです。それは、なんででしょう?

実は、使い方もあるのでしょうが、一時間以内でやめることができる自己抑制力があるからかもしれません。自分の意志でやめることができることが、成績に好影響するのでしょうね。

全家研本部教育対話主事 村田稔子先生

また、学びを支える力として、理解力、読解力、思考力の3点が大事なのですが、この3点は、まず家庭での会話力、会話量に大きく関係しているようです。スマホやパソコンに出会う前に、ぜひ、たくさんの会話を家の中でしてほしい、そして自分の言葉でアウトプットできるように、何をかさせるのではなく、子どもが自らやりだそうとする声掛けを工夫しましょう。

そして、スマホ、パソコンを使うことにより、睡眠不足になりがちなこと。スマホから出るブルーライトが体内時計に影響し、睡眠障害を引き起こしやすいことから、寝る2時間前にはスマホはやめること。夜しっかり睡眠をとらないとせっかく学習、経験したことが記憶に残りにくくなってしまうこと等。

スマホは、親が子供にレンタルしていて、契約者は親なので、自由に使いたければ自分で契約できるようになってからにしてね、と毅然と管理しましょう。

最後に、スマホと紙ベースの学習はどう違うのでしょう?

いろんな調査の中で証明されているわけではないようですが、手書きの方が書いたももの内容をよく覚えてることができるとか、タイピングと手書きの文章を比べてみると、手書きの方が着想が豊かであったり、筆記体で書いた子どもたちの脳では、記憶関連の脳神経の働きがより活発であった、というような結果も出ています。

ちなみにわたくしもこの記事を手書きし、修正を加えながらタイピングしています。

未来ある子どもたちに、端末は文房具、当たり前の世の中になっています。どう上手く活用するかは、もしかして親次第、あなた次第。

次回は、村田先生による資料から、学びを支える力、理解力・読解力・思考力について、もう少し詳しくお伝えしますね。

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